私の94年W124 E280、めでたく 10年を迎えました。ご褒美ということでフロントのサスペンション・ステアリングリンケージ関係で唯一交換していないロアアームブッシュの交換、ついでにボールジョイントのグリス入れ替えとブーツ交換・スタビライザーのブッシュ交換が今回のメニューです。特に不具合があった訳ではありませんがゴム部分に若干のヒビが見られるのと経年変化。交換したことによる変化への好奇心などでしょうか・・。
作業に先立ち昨年秋、E280Tに乗る「I」さんから10万Km走行のフロントロアアームAssyを提供いただき練習をかねてブッシュの抜き方やボールジョイントの状態など経験できたことは幸運でした。この場をかりてお礼を申し上げます。
1 | これはジャッキアップした画像ですが、最初に1G(平らなところで)ジャッキアップする前に画像のように「L」の長さを測りロアアームの角度を把握しました。約28cm | |
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前後ともジャッキアップしてウマに載せスタビライザーから外します セルフロックナットなので潤滑剤を吹いて 締め付けは20Nm |
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3 | ロアアームの付け根、エキセントリックワッシャーと車体にしつこいほどマーキング(片側4箇所全部に) | |
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今回の作業のためお借りした専用スプリングコンプレッサー 下の小さい方のお皿2枚使います。大きい方はW126/W140用?? |
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マニュアルには上下のお皿の間スプリングは8巻き挟むように書いてあります 非常に危険な作業なのでよく確認しながら縮めていきます 注:ここではインパクトレンチ使用禁止です! |
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6 | ショックアブソーバーを外すことも無くスプリングのみ取り出し成功 | |
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ボールジョイントの固定ボルト外します。ここの締め付けは125Nm 作業がやりにくい為矢印のステアリングストッパーも外した。 |
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8 | ボルトを抜いた後、タガネで若干ミゾを広げる | |
9 | ロアアームエキセントリックボルトを外す | |
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外したボルト・ナット 締め付けは120Nm
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11 | ボールジョイントがブレーキローターに当たり抜けないためキャリパー・ローター共外す | |
12 | これでなんとか取り外し成功!(^^) | |
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ロアアームを万力に挟んでブッシュを抜く ピンポンチ+ハンマーでたたき 少し出来た隙間からCRCを吹き込む これを数回繰り返し抜いた(抜けた)
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上画像ピンポンチで叩いているブッシュの隙間からCRCを吹き、ブッシュのフランジを450mmのパイプレンチで挟み回すことによりすぐに抜けることが解りました。その場合バイスでロアアーム本体をガッチリ固定することが必要です。片方抜けたら裏側からもCRCを吹けば簡単に動き抜けます。 取り外してからの画像ですが、このようにブッシュのフランジをパイプレンチで回せば簡単に外れます。
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事前調査でM104エンジン搭載車はボールジョイントの交換は出来ないと某雑誌で読んだことがありましたが更に詳しく調べるとE320/300E-24などの4ポッドキャリパー標準装着車は交換が不可。300E/E280等フローティングキャリパー装着車はボールジョイント交換可能ということが解りました。
交換にはプレスが必要ですが構造などはこちらをご覧ください。