W124トラブルシューティング(W201,W202、W210にも当てはまる項目あります)
こちらのページでは自分では経験していない事項も多くありますので参考程度に・・。尚情報は随時募集しています。
症状
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不良と思われる個所
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KEジェトロニック | 93以降のDOHC |
共通
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関連HP
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エンジン関係
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モトロニック | ||||
アイドリング不安定 | デスビキャップ、ローター |
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(エンストを含む) | アイドルエアーバルブ |
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燃料フィルター |
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燃料ポンプ |
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燃料ポンプリレー |
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スロットルアクチュエーター |
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スパークプラグ |
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イグニッションコイル劣化(振動を伴う燃焼) |
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ハイテンションコード劣化(振動を伴う燃焼) |
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オ−バーボルテージリレー(チャージランプ、ABS警告灯など) |
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エアーマスセンサー(時々エンスト及びハウンチング700-900rpmの上下変動) |
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ECU(イグニッションコイル不良に似た振動、排気温度警告灯点灯) |
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エンジンワイヤーハーネス(熱によりぼろぼろになってしまう) |
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クルーズコントロールアンプ不良 |
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ヘッドカバー上のインテークダクトの亀裂(2次エアーを吸う |
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アイドルスイッチがONにならず スロットルケーブルの遊び調整は大事です |
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パージバルブ不良(2003.11.21追記) |
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暖機後再始動しない | 燃料プレッシャーレギュレーター |
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オルタネーターからの音 | ベアリング劣化 ベアリングの交換 | ||||
チャージランプ点灯 |
オルタネーター(ダイオード)不良。レギュレーター不良。充電電圧13-14.5VならOK |
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アイドリング時リヤからジーと音がする | 燃料ポンプ |
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同上 | 燃料フィルター 交換によりポンプの音も静かになる場合があります |
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アイドリング時の振動 | エンジンマウント、ミッションマウント |
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イドリング1100rpmエアコンON1400rpm | スロットルアクチュエーター、 |
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1〜2気筒死んで振動出る | イグニッションコイル、エンジンワイヤーハーネス |
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エンジンオイル減る | オイル漏れ フロントカバーからのオイル漏れは多く報告を受けています。 |
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バルブステムシール |
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クルーズコントロール
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作動中に勝手にクルコンが切れる |
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クーラント減る | ウオーターポンプからの漏れ |
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エキスパンションタンクヒビ割れ |
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ラジエターキャップ劣化 |
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ホース及び接続部からの漏れ |
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ラジエーターサイドタンク接合部劣化 |
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ブロックの砂抜きホールからの漏れ |
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オーバーヒート | ファンクラッチ | ||||
電動補助ファン・2ステージファン及びリレー |
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ラジエターキャップ劣化>クーラントが減る場合は最初にチェック |
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EGヘッドガスケット吹き抜け |
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ラジエーターコア詰まり」 |
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サーモスタット損傷 |
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水温計がいつも高め | 電動補助ファンステージ1が回らない(プレッシャーSWの故障) |
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ウオーターポンプの劣化 |
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ラジエターの汚れや詰まりによる効率低下 |
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キュルキュル音ウナリ音 | 1本ベルト劣化 |
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ベルトタイトナー劣化 |
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カタカタ音 | ベルトテンショターダンパー |
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マフラー触媒庶熱板溶接のはがれ |
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エアコン関係
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風は出るが冷えない | #以下の症状が考えられます。 |
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エキスパンションタンクの詰まり |
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レシーバードライヤーの詰まり(タンクが冷えるのは異常) |
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レシーバードライヤーに付いているスイッチ不良 |
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エバポレーターからの冷媒漏れ |
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コンデンサーからの冷媒漏れ |
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配管接続部からの冷媒漏れ |
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冷媒漏れによりコンプレッサー回らず |
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コンプレッサーが回らない |
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風が出ない | ブロアーファンフューズ切れ |
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ブロアーファンリレー損傷 |
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ブロアーファンモーター、ブラシ、ベアリング損傷 |
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冷房時も暖かい風 |
ヒーターバルブの劣化 MITEさんがDIYでの修理をされました。詳細はこちら |
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ハンドリング関係
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ステアリング遊び過大 | ギアーボックス調整・タイロッド、ドラックリンク、アイドラーアームブッシュ劣化 |
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ハンドル切ると音が出る | タイロッド、ドラックリンク、アイドラーアームブッシュ劣化 |
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スタビライザーマウントボルトの緩み |
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ステアリングダンパー劣化 |
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パワステオイル漏れ及び劣化、ホース及びジョイント部の漏れ |
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コキーンという金属音 | Fスタビブッシュ固定ボルトの緩み |
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直進時左右にフラフラ | ステアリングダンパー劣化、タイヤ偏磨耗、アライメント狂い フロントロアーアムブッシュ劣化、損傷 |
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リヤタイヤ偏磨耗 | リヤハブベアリング、リヤサスブッシュ関係劣化 |
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ブレーキ関係
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ABS誤作動 | 各センサー(F左右、Rデフ)劣化、汚れ |
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ナキ | パッドをダストの出ないパッドを使うと鳴く場合あり |
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振動(ジャダー) | ローターの磨耗 |
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効きが悪い感じ | ブレーキフリュード劣化、エアー混入 |
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引きずり | ピストンシール、ダストシール寿命 スライドピンカップ内のグリス切れ |
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直進時左に流れる | タイヤの磨耗及びホイールアライメントの狂い |
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ATミッション
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シフトショック |
ATF劣化(ATオイル、フィルターと一緒に2万kmごとの交換) |
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フレキシブルジョイントディスク損傷 |
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シフトレバーのガタ | シフト時金属音など>シフトリンケージブッシュ損傷 |
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滑る、シフアップしない | 要ATオーバーホール Rに入れてからの反応時間が3−4秒あるなど |
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内装・電気関係
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パワーウインドー不動 | フューズ切れ・モーター不良・レギュレーターギアの歯が欠ける |
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スイッチ内部損傷 |
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レギュレーターモーター錆び |
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コンフォートリレー(セダンの場合リアシート座面下にある)内部での接触不良 |
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メーター関係 | いろんなトラブルがありますが詳しくはEdyeさんのページを参考に |
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外気温度計 | 初期型と後期ではピンコネクターが違う 4-5極変換部品013 545 32 28 |
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オートアンテナ損傷 | ロッドだけの交換できます(初代プリメーラの部品が使える) |
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ドアーを開けるとギー音
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ドアーチェックのサビによる音
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ドアの開閉に | がっちりした感じがしない(ロッキングアイの磨耗) |
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ドアロック時長くモーターが回る | フーエルリッドやトランクのアクチュエーター動きが悪くなっている→アクチュエーター可動部への注油で解決する場合があります |
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シートの座り心地 | ヘタリによる乗り心地・座り心地の悪化 |
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BOSCH社が1979年に導入したモトロニックエンジンマネージメントシステムは1993年モデルのW124にも採用され優れた燃費と高出力・低エミッションを達成されました。詳しいことは「ボッシュ自動車ハンドブック」(株式会社 山海堂)参照。しかし当時のメルセデスは肝心の配線被覆にリサイクル材を使ったために耐熱性に劣り10年以内、早いものは6年ほどで被覆がボロボロになり内部でショートしてしまうトラブルが例外なく発生しているようです。当サイトを公開してから寄せられた情報のうち多くのトラブルがこれが原因でのエンジン不調となっております。一例はこちら
時々エンスト・アイドリング不安定などの不具合が発生したら まずエンジンハーネスの状態をチェックしてみてください。フロントカバー周辺がひどく劣化しますがシリンダーヘッドカバー内部・IGコイルまでの配線も要チェックです。またスロットルアクチュエーターへの配線も内部でショートしている場合が多いようです。
この不具合を早期に解決しないと高価なECUをダメにしてしまう可能性がありますので早いうちに専用の診断装置(最近ではディラー以外でも診断可能な機器があります)にてチェックすることをお勧めします。エンジン・点火装置・燃料噴射装置はより複雑化しトラブルシュートも難しくなってきていてコンピュータ制御のテストプログラムを利用した故障診断が不可欠な時代になったのでしょう。訳のわからないトラブルほどやっかいなことはありません。